マネーQ&A

投資を始めるタイミングがわかりません。またどのくらいのお金を何に投資すればよいのでしょうか?

2020.04.06

Q.投資を考えるようになって新聞やニュースで株価、為替など気にしてみるようにしていますが投資を始めるタイミングがわかりません。またその際にどのくらいのお金を何に投資すればよいのでしょうか?

A.「卵をひとつのかごに盛るな」という言葉を聞いたことがありますか?

これは卵を一つにかごにまとめて盛ってしまうと、落とした時一度に全部割れてしまう恐れがあるけれど、いくつかに分けて盛っておけば他のかごの卵は残るという投資の格言です。
ひとつの金融商品にたくさんのお金を投資すると値を下げたときにダメージが大きいです。卵をいくつかのかごに盛るように投資のリスクを軽減させるためには「分散投資」が重要になります。

分散させるのは「投資先」と「時間」です。

まず「投資先の分散」。例えば株と債券は一般的に異なる動きをするのでそれぞれのリスクをカバーするのに有効です。また日本と世界に分けて投資してみるのもよいでしょう。

次に「時間の分散」です。ご質問で投資のタイミングがわからないということでしたが、株価や為替など日々刻々と変化する中でベストのタイミングを見極めることは投資に慣れている人でも難しいもの。そこで購入の時期を分散してリスクの軽減を図る手法として定期的に一定の金額を買い足していくドルコスト平均法があります。投資先の価格が安いときはたくさん買え、高ければ少ししか買えない。そうすることで購入金額の平均化を図ることができ、リスクを抑えられます。

【ドルコスト平均法の仕組み】

ポイント

モノの価格が下がると、同じ値段でより多く買える!(”量”を積み重ねることができる)

また単純になるべく早く積み立てを始めることも時間を味方につける良い方法です。
例えば夫婦の老後のために60歳までに1500万円貯めたいとします。1%複利で運用できたとして
25歳から始めれば積立額は約月30,000円、30歳から始めれば積立額は約月36,000円、
40歳から始めれば積立額は約月57,000円。早く始めるほどあたりまえですがひと月の負担額は小さくなります。

最初は月々少額でもよいので、なるべく値動きの小さいもの、わかりやすいものから早めにチャレンジしてみるとよいでしょう。
ただし、いくら少額から分散投資をしても投資はリスクと隣り合わせです。多少の値動きがあっても一喜一憂せずに気長に見守ることが大切です。自分に合った投資方法で無理のない運用を心がけましょう。

あなたはどのタイプ?
リスク許容度チェック!

Aが多かった人

リスク許容度高め。余剰資金を株式や株式に投資する投資信託など、リターンが期待できる商品で運用しても良いかもしれません。

Bが多かった人

リスク許容度は普通。預貯金などを基本に、余裕資金を債券や債券に投資する投資信託など、リスクが低めの商品で運用してもよいかもしれません。

Cが多かった人

リスク許容度低め、預貯金を基本に、基本的には元本割れしないものを中心に運用するとよいでしょう。投資や金融のことに目を向けておき、余裕資金ができていたらリスクの低い商品から挑戦していくことを目指しましょう。

  • Profile
  • 1級FP技能士
    CFP(r)認定者
    キッズマネーステーション認定講師
    住宅ローンアドバイザー
  • 山﨑 有希(やまざき ゆき)
    税理士事務所に所属、相続事業承継設計・ライフプラン・住宅資金設計など個人相談業務を担当。
    各種雑誌の監修、終活や相続などの講演も行っている。
    また保育士・幼稚園教諭の資格も保有。その知識を生かしFPとして子育てサークル・各種学校・PTAなどにおいて子供向けおかね教室、保護者向け金銭教育セミナー等も行っている。
    プライベートでは中学生と小学生の男の子の母。
   

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