初心者が投資を始めるための心構えを教えてください。
2020.03.05
Q.今まで普通預金だけしかもっていなかったのですが金利もあまりつかないので、投資を始めてみようかと考えています。初心者のため何から始めていいのかもわかりません。投資を始めるための心構えから教えてください。
A.あなたは何の為のお金を投資したいと考えていますか?
運用の第一歩は自分の目的を明確にして手持ちのお金を仕訳することです。何年くらい運用できるのか、何年後にどのくらい増えていてほしいのかなど自分なりにプランを立ててみることが大切です。
まずは手持ちの資金を日常生活に使う「生活資金」、今後10年以内に使う予定が決まっている「使用予定資金」、10年以内には使う予定のない「余裕資金」、急な出費に備える「緊急資金」の4つに分類してみましょう。緊急資金は生活費の半年から一年分を目安としてください。
このうち「生活資金」「使用予定資金」「緊急資金」は減らすことのできないお金です。投資に回せるのは「余裕資金」といえます。将来の為に増やすお金として投資に挑戦してみてもよいでしょう。
余裕資金の投資をする前に知っておきたいのがリスクとリターンの関係です。「リスク」とは値動きのブレ幅をあらわす言葉で、「リターン」とは結果をあらわす言葉です。「リターン」というとプラスばかりが思い浮かびますがプラスのリターンもマイナスのリターンもあります。投資において「リスク」と「リターン」は表裏一体になっているので、大きなプラスのリターンが見込まれる商品ほどリスクは大きく損失が出る可能性も高くなります。
またリスクの小さな商品ほど大きなプラスは見込めません。
このような「リスク」と「リターン」の関係を考慮したうえで金融商品を選ぶことが大切です。
4つの分類にあった運用方法
リスクとリターンを考慮することはもちろんですが何よりも大切なことがあります。
それは自分の周りの出来事に興味を持つこと、身近で話題になっていることに常にアンテナを張り巡らせることです。
日本で、世界で今何が起こっているか。何年後に何が起こるのか、それによって日本は、世界はどう変わっていくのか。
もっと身近なところではママ友の中で何が流行っているのか、子どもたちの間で何が流行っているのか?なぜそれが流行っているのか。それを作っている会社の株価はどうなのか?
自分なりに分析するだけでも勉強になります。まずは興味を持ち調べてみることが大切です。
政治経済、流行、カルチャーなど世の中の動きを感じ、それにかかわってくる国や会社について考えてみる。それだけでも金融の動きや面白さがわかってくると思います。
今日からあなたもアンテナを張り巡らせ世界の動きを感じて投資を始める準備をスタートしましょう。
- Profile
- 1級FP技能士
CFP(r)認定者
キッズマネーステーション認定講師
住宅ローンアドバイザー - 山﨑 有希(やまざき ゆき)
税理士事務所に所属、相続事業承継設計・ライフプラン・住宅資金設計など個人相談業務を担当。
各種雑誌の監修、終活や相続などの講演も行っている。
また保育士・幼稚園教諭の資格も保有。その知識を生かしFPとして子育てサークル・各種学校・PTAなどにおいて子供向けおかね教室、保護者向け金銭教育セミナー等も行っている。
プライベートでは中学生と小学生の男の子の母。