子育て&ワーク

子どもの前向きに生きる力を育む親子コミュニケーション(5)

2019.01.04

“ひとりじめDAY”のススメ

あなたは、子育てをする日々の生活の中で、子どもの『その子らしさ』『その子の想い、感じていること』に目を向ける時間はありますか?
 
我が家には、8歳の双子がいます。
他の人からは「よく似ているね」と言われますが、実際は顔も性格も、全く違います。お腹の中から一緒に過ごし、同じ環境の中で育ち、『双子』と一括りにされることも多い2人。一緒に持って生まれたものの多さはありつつも、各々が誕生してから感じること、経験したことは様々で、誕生から8年ではありますが、それぞれの個性が際立っています。

ララライフ 親子コミュニケーション

 双子にも、もちろん同じお腹から生まれた兄弟姉妹でも、1人1人の個性があります。『その子らしさ』があります。
けれど目まぐるしい日々の生活の中では、どうしても見過ごしてしまいがち。
我が家では、『1人1人の想い、個性』に目を向けたいという思いから、幼少期から行っていることがあります。
 
それは、子どもがお母さん・お父さんをひとりじめできる日。
親にとっては1人1人の個性、『その子らしさ』にじっくり目を向けることのできる大切な日。名付けて“ひとりじめDAY”。

“ひとりじめDAY”のポイントは、1日の行動計画を子どもに作ってもらうことです。
いつ何時に出発するか、何をしたいか(行く場所・食べるもの・買いたいもの等)、何時に帰ってくるかなど、お父さんDAY・お母さんDAYそれぞれの計画を立ててもらいます。普段は我慢しがちな双子も、この日ばかりは!とワクワクしながら嬉しそうに計画を立てます。

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いざ、当日!2人きりになったこの日は、子どもの決めたお店で「日々の生活はどう?最近どんなことを思っている?困っていることはある?この前〇〇にこんなコトを言われてたけど、どんな風に思っていたの?」など、2人きりだからこそ話せることを存分に語り合います。
そして、その子らしさ+良いトコロ探しを特に意識し、ここぞとばかりに褒めてあげます。
家では他の兄弟姉妹の目があるので、平等性を意識するあまりストッパーをかける方も多いかもしれませんが、この日だけは不要です!

親も子も、とても豊かなひと時であることは間違いありません。双子(兄弟姉妹)にとっても、お互いの存在の大切さが身に染みるひと時になるようです。
また、子どもの計画力も磨かれます。
計画になかった突発的なハプニング(お店が休みだった、お店が混んでいて予定が大幅に遅れる等)に対し、臨機応変な対応力が磨かれ、事前準備の大切さにも気づくなど、成長につながるメリットが盛りだくさんです。

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 日々、成長に伴い少しずつ変化をする子どもの個性、その子の抱える想い。
非日常的な空間で、受容・共感の関わりを意識しながら、1対1で語り合う。
特におすすめは、幼少期から行うこと。物心がつくと、本音で語り合うことに恥ずかしさを感じる子どももいるからです。

こんな形で、今しかない、今だからこその『子どもらしさ』に、じっくり目を向けてみていはいかがでしょうか。きっと共に満たされた豊かな時間になると同時に、子どもの多くの魅力、素晴らしさに気づくひと時になるのではないでしょうか。
 
日々あっという間に過ぎ行く中でも、あなたの『今』とお子さんの『今』を大切に…。

次回は『子どもと一緒に考えるキャリアデザイン』をテーマにお届けします。

  • あなたがイキイキ輝ける『あなたらしい』キャリアと、お子さんがイキイキ輝く『その子らしさ』を大切にしたこれからの歩みを…いつも応援しています!

  • 若槻彩子(わかつき あやこ)

国家資格キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー/JCDA認定CDA(キャリアデベロップメントアドバイザー)/音楽療法インストラクター/メンタル心理ミュージックアドバイザー/快眠セラピスト/メンタル心理ヘルスカウンセラーなどの知識・資格を活かした個別キャリアカウンセリングやイベント・研修等を中心にキャリア支援活動を行なう。講演実績多数。
https://wcareer.jimdo.com

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