子育て&ワーク

子どもの前向きに生きる力を育む親子コミュニケーション(4)

2018.12.05

今この時期だからこそ大切にしたいコト(2)遊戯期~学童期編

子どもの成長・発達を見ていく中で、親として心がけたいその時期の接し方。
今回のコラムは、前回に続き『それぞれの成長・発達段階で大切にしたいこと』について、
遊戯期(4~6歳頃)~学童期(6~12歳頃)編をお届けします。

遊戯期(4~6歳頃)

★遊戯期(4~6歳頃)
この時期に大切にしたいことは、自分から責任を持って物事に取り組む『自主性(主体性・積極性)』。

この時期の子どもは、遊びを通して多くを学びます。自由にのびのびと遊ぶことで、自主性が育まれます。
おままごとやごっこ遊びなど、集団での遊びの中から社会への適応を学びます。良心を学びます。
一方で、そういった遊び・活動の中で、人と上手に関われない、ルール違反をしてしまう、親からのしつけ等により、興味のあることができない、自分のやりたいことをやることが悪いことだと思ってしまう、そんな様々な罪悪感を抱くこともあるでしょう。

けれども、この時期には
『自身の自主性を育む経験(主体性・積極性を発揮し、良心や適応を学ぶ)』 > 『罪悪感を抱く経験』
となるよう『自ら自由にのびのびと主体的に動き、良心や適応を学ぶ経験』を増やし、定着させていくことが大切です。

学童期(6~12歳頃)

★学童期(6歳頃~12歳頃)
この時期に大切にしたいことは『勤勉性』。社会から期待される活動に目標を持って、目標に向かって自発的に習慣的に営むこと。

小学校に入ると、遊びに学びの要素が加わります。
この時期は、勉強や様々な学びの中から、褒められた経験などを通して『有能感』を得ることができます。
もちろん、時には劣等感を抱くこともあるでしょう。
そんな中でも、
『有能感』 > 『劣等感』
となるような経験を積み、親もそれを意識しながら、目標に向かって頑張る力・勤勉性を育み、定着させていくことが大切になります。

子供外遊び

以上、2回に渡って0歳~12歳頃までに大切にしたいことを、発達論をベースにお伝えいたしました。

いかがでしょう?
子どもの前向きに生きる力を育むために、あなたが今だからこそできること、今しかできないことのヒントが見つけられたでしょうか。

自分の子ども時代を思い出しながら、自身の成長を振り返りながら、この発達論を頭の片隅に置いて頂き、『今だからこそ大切にしたい子どもへの関わり方』を考えて頂けたら、と思います。

次回は、子供の前向きに生きる力を育む親子コミュニケーション(5)『“ひとりじめDay”のススメ』をお届けします。

  • あなたがイキイキ輝ける『あなたらしい』キャリアと、お子さんがイキイキ輝く『その子らしさ』を大切にしたこれからの歩みを…いつも応援しています!

  • 若槻彩子(わかつき あやこ)

国家資格キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー/JCDA認定CDA(キャリアデベロップメントアドバイザー)/音楽療法インストラクター/メンタル心理ミュージックアドバイザー/快眠セラピスト/メンタル心理ヘルスカウンセラーなどの知識・資格を活かした個別キャリアカウンセリングやイベント・研修等を中心にキャリア支援活動を行なう。講演実績多数。
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