子育て&ワーク

子どもと一緒に考えるキャリアデザイン(1)

2019.02.05

子どもと一緒に考えるキャリアデザインの手法

あなたが子どもの時、他人から言われて嬉しかった言葉、印象に残っている言葉は何でしょう?
キャリア面談をしていると、良くも悪くも、子どもの頃に言われた何気ない一言が、個人のキャリア形成に与える影響の強さを感じることがあります。
 
自分の中に印象深く残る言葉は、人それぞれ。
でもだからこそ、子どもにかける言葉や関わり方は、子どもにとって嬉しく、前向きなものであって欲しいものです。
 
そんな「子どもの前向きに生きる力」を育む親子の対話のきっかけにおすすめなのが、以前のコラムでもご紹介した『キャリアデザイン』です。
今回は、子どものキャリア形成に役立つ、具体的な手法をお伝えできればと思います。
親が用意した質問に対する子どもの回答について掘り下げて聴くことで、子ども自身の内省を深め、気付きを促し、自分らしさを大切に前向きに生きる力を育む手法です。

ララライフ キャリアデザイン

STEP1:質問の準備
親が、子どもの『今』『過去』『将来』の3軸で、今やこれまでの経験、好きなことなどを振り返ることができる質問を考え、回答欄を設けたシートにまとめます。
 
*質問例
『今』
最近嬉しかったこと/頑張ったこと/モヤモヤしたこと/好きなこと/興味/自分の強み・得意なこと/日々心がけていること/これだけは譲れないこと など
 
『過去』
これまでの人生で一番印象に残っている出来事/経験して良かったこと/上手にできたこと/もう2度とやりたくないこと/これまでの自分を考えてみて思うこと など
 
『未来』
どんな大人になりたいか/理想・憧れの人/将来の夢/その夢を仕事にしている人に必要な力 など

STEP2:子どもに考えてもらう
質問シートの回答欄に、子ども自身に考えをまとめてもらい、記入してもらいます。
時間は各時間軸で1時間程度設けられると良いと思います(時間軸ごとに日を分けて行なっても構いません)。
 

ララライフ キャリアデザイン

STEP3:各時間軸の回答内容を見て、親がその理由を深く掘り下げながら聴いていく
それぞれの質問に対する回答について、なぜそう思うようになったのか、そこにはどんな『その子らしさ』が見えるのか、深く深く聴いていきます。

*質問例
なぜそう思うのか/いつ何をしたか/ある行動に対して、自分のどんな性格や強みを活かしたか など
 
SETP4:『将来のための今』を子どもに考えてもらい、書き記す
将来のために、子どもが今がんばることや、今しかできないことを一緒に考えましょう。
新たなアイディアやアドバイスなどは、ぜひ親から声をかけてあげてください。親だからこそ分かる、その子の強みや得意なことなども追記できると良いでしょう。最後に「頑張ろうね!応援しているよ!」のメッセージも忘れずに。
できれば、この過程は保管可能なノート等にまとめ、1年に一度位のペースで実施することをおすすめします。

ララライフ キャリアデザイン

質問を投げかけることで、聞かれた側は自分のこれまでと今、そしてこれからの、あらゆる出来事に思いを馳せ、それに対する思いを1つ1つ言葉にしていきます。
言葉にすることで、そこから見えてくるもの、気づくことがあります。
聴いているこちらも、客観的に『その子らしさ』に気づくことができます。
そこから見えた自分らしさと、お母さんお父さんが応援してくれている安心感と自信を力の源に、子どもの前向きに生きる力が育まれます。
キャリアデザインによる親子の対話と、気付きの多い豊かなひと時を、是非親子で楽しんで頂きたいと思っています。
 
次回は、『子どもと一緒に考えるキャリアデザイン(2)』として、『キャリアデザイン』を行なう上で気をつけたいこと、効果などについてお伝えする予定です。

  • あなたがイキイキ輝ける『あなたらしい』キャリアと、お子さんがイキイキ輝く『その子らしさ』を大切にしたこれからの歩みを…いつも応援しています!

  • 若槻彩子(わかつき あやこ)

国家資格キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー/JCDA認定CDA(キャリアデベロップメントアドバイザー)/音楽療法インストラクター/メンタル心理ミュージックアドバイザー/快眠セラピスト/メンタル心理ヘルスカウンセラーなどの知識・資格を活かした個別キャリアカウンセリングやイベント・研修等を中心にキャリア支援活動を行なう。講演実績多数。
https://wcareer.jimdo.com

 

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