老後の年金だけで、ちゃんと生活できるか不安です…
2018.07.05
Q. 老後の年金が不安です。自分でできる備えはありますか?
A. 税金の優遇を受けながら備えることができる「iDeCo(イデコ)」がお勧めです。
iDeCoとは、豊かな老後を過ごすために、公的年金とは別に自分でも年金を積み立てるという制度で、税金の優遇を受けながら積み立ての金額や運用商品を自分で決めることができる「自分で育てる年金」です。
2017年より、公務員や専業主婦、企業年金に加入している会社員も含め、基本的に20歳以上60歳未満のすべての方が加入できるようになりました。
iDeCoの概要
- 掛金を決める
掛金の上限額は働き方によって異なりますが、月々5,000円から1,000円単位で自由に決めることができます。 - 運用する
「元本確保型」、「元本確保型以外(投資信託等)」から自分のニーズに合わせて運用する商品を決めることができます。 - 受け取る
積み立てた年金資産は、受給要件を満たすと60歳から受け取ることができます。年金として分割で受け取るほか、一括で受け取ったり、年金と一括とを組み合わせて受け取るなどの受取方法や受取開始時期を自分で決めることができます。 - 持ち運べる
結婚して会社員から専業主婦になったり、転職して自営業に変わったりしても、iDeCoで積み立ててきた資産は、そのまま引き継いで積み立てできます。
メリットいっぱい!3つの税制優遇
- 掛金を払う時
iDeCoの掛金は全額所得控除の対象となります。課税所得から、iDeCoの年間の掛金を差し引いた金額が課税対象となります。 - 運用する時
一般の金融商品は運用益に税金がかかりますが、iDeCoの場合は、運用益が全額非課税となります。 - 受け取る時
年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、一括で受け取る場合は「退職所得控除」が適用されます。
注意すべきポイント
- 原則60歳まで引き出すことができません。
加入期間等に応じて受け取れる年齢が定められています。60歳から受け取るには、10年間の加入期間等が必要となります。 - 手数料がかかります。
運用期間中は手数料がかかります。 ただし、掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となるので、掛金が多いほど手数料負担を上回る税負担の軽減効果が期待できます。 iDeCoの利用にあたっては、手数料負担だけでなく、所得控除のメリットも含めて、総合的に判断することが必要です。
- 新潟ろうきん
- 大嶋 係長
ろうきんで働いてちょうど10年!
毎週末、山登りを楽しんでいます。さて今週はどの「頂」を目指そうかなぁ。