リノベーションの魅力とは?建築家の自宅にお邪魔しました!
2020.09.23
リノベーションの魅力を探るべく、一般住宅をはじめ店舗設計も手掛ける田中洋人建築設計室(新潟市中央区)の田中さんにインタビューを行いました。そのご自宅は築60年の中古住宅をリノベーションしたもの。実際にお邪魔して、その魅力やこだわりを聞きました。
Q1. 中古住宅を選んだ理由は?
まずは非常に安価だったからです。結婚してから新たに住む場所を探しているところに、処分に困っていると知り合いから聞いたのが始まりで、めぐり合わせですね。住むことだけを考えれば賃貸でも良かったのですが、それ以上に安く購入できるというのが魅力でした。
Q2. こちらの物件を選んだのはなぜですか?
古い家ですが、私も妻も造りや雰囲気が気に入りました。元の持ち主の方もこの家に思い入れがあり、誰かの手に渡ってすぐに取り壊されたりするよりも、できるだけ元の形が残ると嬉しいという話もお聞きしまして、既存の雰囲気を生かしたいと思っていた私たちと、持ち主の方の考えが合致し、快くゆずっていただくことになりました。
Q3. ご自宅でお気に入りの場所はありますか?
まずは建具ですね。この家の建築当時の物で造りも良いですし時代を経たからこその味があります。今の時代に新たに造ることができないものなので大切にしたいと思っています。
窓が多くて光がたくさん入ってくるのも気に入っています。夏は暑くて冬は寒いのが難点ですが(笑)。
昔ながらのゆがみが入ったガラス窓や簀戸(すど)も今の時代ではなかなか巡り合えないものだと思います。
また、和室だった部屋を台所に改装したのですが、元々の窓の高さのままキッチンを設置したので、天板が窓を上下にまたいでいます。天板の下から足元を照らす光の入り方が好きです。深く考えないで設置したのですが、その偶然もリノベーションならではだと思っています。
Q4. 中古住宅をリノベーションする魅力を教えて下さい
中古の住宅や古い建具など、既存のものに対して魅力を感じるかどうかが前提になるかもしれませんが、既にあるものを生かしながら自分の好きなデザインや使い方、ライフスタイルを混ぜ合わせて、家づくりを考えることが新築にはない魅力です。
新築で数十年のローンを頭に置きながら、一から家づくりを考えるとなると慎重にならざるを得ません。その点、リノベーションは改装の規模により、金額の調整ができるので、より気軽に自分に合った生活空間を造っていくことができるのではないでしょうか。
次回は「リノベーションのすすめ」と題して、引き続き田中さんに事例を交えながらリノベーションのポイントや魅力をお話しいただきます。
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取材協力
田中 洋人(たなか ひろと)
新潟市中央区の医学町ビルに事務所を構え、新潟県内の住宅や店舗の設計を手掛ける。
会社名 田中洋人建築設計室
電話番号 080-5465-8059
住所 新潟市中央区医学町通1番町41 医学町ビル3F
HP tanakahiroto.com