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【長岡市】実物大で見る雪国・新潟のこれまで「新潟県立歴史博物館」

2020.03.05

『タイムマシーンへようこそ』

長岡駅から車で約30分。長岡市関原町にある新潟県立歴史博物館は、縄文時代から現代までの歴史や、雪国ならではの暮らし、米づくりに関する展示が盛りだくさんのスポット。子どもから大人まで楽しめる体験コーナー・イベントも開催。フリースペースやレストランもあるので、1日ゆっくり過ごすことができます。

見るもの盛りだくさん、時間には余裕を持って

長岡市の高台にある新潟県立歴史機博物館。近くには丘陵公園があります。小雪の今年ですが、外に出れば風は冷たいです。暖かい館内へ急ぎます!

受付を済ませてさっそく、タイムトラベルの始まり。最初に入ったのは「新潟県のあゆみ」エリア。出迎えてくれたのは、壁一面に並べられた無数の土器の破片や黒曜石のナイフ、石器など。すべて新潟県で発掘されたものということに驚きます。

こちらは、縄文時代から随分と時代が進んで、文字を使うようになった様子。紙ではなく木簡(もっかん)という木の札のようなものに文字を書いています。新潟県にもこんな人がいたのかと不思議な気持ちになってきます。

江戸時代の「参勤交代」の様子を再現した模型。時代劇で見たことがあります。人馬や荷物など一つひとつが形や様子が違っていて、つい時間を忘れて見つめてしまいます。くれぐれも時間には余裕を持ってお出かけしましょう。

雪国のくらしをリアルに再現

昭和30年代初めの高田(現上越市)の雁木(がんぎ)通りを再現したコーナー。町や道路が雪で埋もれてしまっても、人が行き来できるように様々な工夫がされていたのが分かります。以前のように大雪が降らなくなった現在では見られない風景です。

現在ではほとんど見かけない、昔の日用品がずらりと展示されているのは「荒物・雑貨屋」を再現したコーナー。中に入って自由に見ることができます。ほかにも駄菓子やおもちゃを扱う「一文店」や下駄屋さんを再現したコーナーも見ごたえがあります。

雪に埋もれた雁木通りの上で雪下ろしに精を出す人々の様子が1/1スケールで再現されています。人々の表情がリアルで、話し声が聞こえてきそうです。

新潟県では、昭和30年代までは雪に埋もれる生活が3~4カ月続いたそうです。雪と戦い、また生かしながら生活をする人々の工夫や生活の様子を伝える民具なども数多く展示されています。

「米どころ新潟」はどうやってできた?

「米づくり」の歴史を伝えるエリアも。新潟県を全国一の米どころにしたのは、江戸時代から始まった、河川や水田の改修工事のおかげ。多くの人たちの工夫と努力の様子を再現するほか、古い農具や当時を描いた絵などが数多く展示されています。

最後は再び、縄文の世界へ。こちらは「春の採集」の様子。お母さんと子どもたちが一緒に山菜を収穫しているのでしょうか。現在も変わらない親子の時間ですね。はるか昔の縄文時代が、どこか身近に感じられます。

こちらは「夏の海」の様子。貝や魚をとって調理する様子や、船を使っていたことを伝えています。日本海に面する新潟県で、縄文時代の人々はどのように暮らしていたのかをイメージした珍しい再現です。ほかにも男たちの冬の狩りの様子や、秋を迎えた集落の様子を再現したコーナーが続きます。

発掘された頭蓋骨から復元された、縄文時代中ごろの女性の顔。どんな言葉を話して、どんな人生を歩んだのか、表情を見ると想像がふくらみます。当時のアクセサリーや家の再現、食生活が分かる展示がたくさん並びます。

タイムトラベルのフィナーレを飾るのは、新潟県を中心に多く発見されている火焔(かえん)土器。大きさも形も様々なものがあります。複雑で繊細、ダイナミックなデザインはどうやって生まれ、伝えられていったのでしょうか。

館内にはフリースペースを兼ねたレストランもあるので、ランチやおやつをいただきなら、ゆっくり過ごすのがおすすめです。そのほか、図書や映像コーナー、お土産コーナーもあるので要チェック!もちろん授乳室やベビーカーの貸し出しもあるので小さなお子様連れも安心です♪

【マップ】

新潟県立歴史博物館

長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2

電話
0258-47-6130
開館時間
9時半~17時(観覧券の販売は16時半まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月3日(年末年始)※臨時の休館日もあります
駐車場
施設内
飲食
自動販売機
利用料金
一般520円、高校生・大学生200円、中学生以下無料
おむつ
交換台
あり
HP
http://nbz.or.jp/(外部サイト)

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