子育て&ワーク

肯定的意図を見つめて、子育ても、家事も、仕事もポジティブに!

2019.08.20

あなたの行動・言動に隠れたホンネは何ですか?

私たちの言動・行動の裏には、「全てに肯定的意図」があると言われています。「肯定的意図」何だかちょっと難しい表現ですね。
簡単に説明すると【一見ネガティブな考えや行動もその根っこには、本当に望んでいるポジティブな想いがある】ということです。
この肯定的意図を自分で把握していると、イライラや不安のエネルギーロスが、今よりなくなり、子育ても仕事もイキイキできるはずですよ。
今日は、肯定的意図に関するエピソードをご紹介します。

先日、私が開催する子育て講座の受講者のBさんから「夫にイライラしてしまう自分、いつもネガティブに考えてしまう自分に悩んでいる」と、相談を受けました。
Bさんは普段、仕事と子育ての両立を頑張っている1才と5才のママです。

ネガティブな行動のもとにあるホンネを探す

過去にもBさんと似たようなお悩みを抱えたママ(Cさん)がいました。

キャリアウーマンだったCさんは、結婚してすぐ夫の赴任先に付いて行くため、大好きな仕事を辞め、専業主婦になりました。しかし、全く知らない土地で家に閉じこもってしまったCさんは、軽い鬱状態になってしまったそうです。そんなとき、Cさんが私にコーチングを依頼してくれました。数回お会いする中で、信頼関係ができはじめたころ、私はCさんにある質問をしました。
これは「全てに肯定的意図がある」という考えのもと、Cさんに本当の気持ちに気づいてもらうための質問です。

うつ状態

「鬱状態になっていて得るものはありますか?」
この質問に、はじめはCさんも「鬱状態になって得るものなんかありません!!」と語気を荒げて話していましたが、しばらく考えた後こう言いました。「あっ...。私、鬱になっていると、みんなが心配してくれて、一人ぼっちで居る寂しさから逃れられると思ってしまうんです。本当はもっとイキイキしたいんです!」これは、気づきはじめのサインです。ご本人はもちろん、鬱になりたくなんてありません。頭ではそう思っています。

そこで私が「そうですか?!寂しさから逃れられるんですね。イキイキしたいんですね。」と聞くと、 Cさんは「はい、仕事中に夫に電話しても病気だと心配で出てくれる。早く帰って来てくれるんです。」と答えました。 Cさんは鬱で居ることで得ているものが、「寂しくない」ことだと言いました。

私たちは、無意識に何かを得るために、ネガティブな思考や行動を起こしてしまったりします。ほとんどの場合、それは「自分の安心・安全」のためなのです。
私はそのことを踏まえて、Cさんにもう一つの質問をしました。
「その寂しさから逃れるために鬱という状態を選ぶのではなく、違う方法があるとしたらどんなことが考えられますか?」
Cさんはその質問に「見知らぬ土地ですが、友人を作ります。」と答え、その後、近くのスポーツクラブに通い始め、3か月後には新しい仕事も見つけ、イキイキと過ごせるようになりました。

イキイキした様子

さぁ、話を戻して、子育て講座に参加のBさん。私が「ネガティブ思考でいると何を得られるの?」と聞くと、「なにもしなくていい、自由になれる」「自由だと楽しい、私らしくいられる」といい、少し気持ちが晴れたようでした。
Bさんの思考の根っこには、「自由に楽しく居たい」という思いがあり、そのために、「ネガティブでいる」ことを無意識に選択していたのです。「では、自由で楽しくいるために、ネガティブに考えるのではなく、今日からできることは何?」という私の質問にBさんは、「少しの時間でいいから、好きな音楽を聴いたり、自分の時間をつくります。」と落ち着いた様子で答えていました。

その後Bさんから「少しづつ自分の時間を持つように心がけてみたら、夫や子供へのイライラが減ったように思います。そうしたら、子どもはスムーズに保育園にいくようになり、私も仕事中集中できるようになりストレスが減りました。」との報告がありました。

もしあなたが同じように悩んでいるなら、その根本にある「本当に望んでいるポジティブな想い」を探してみてください。あなたのその言動の根っこには、本当の愛が潜んでいますよ。

ワンポイントカラダケア【寝苦しさ・二の腕のたるみは、胸の硬さから?】

たるんだ二の腕

暑い夏ですね。夏は胸から発熱して涼しいカラダをつくります。暑いからといって、冷たい飲み物や食べ物ばかり食べていると胸がこわばり、熱がこもりやすくなります。そして、ノースリーブなど腕を出す洋服も多い季節。二の腕のたるみは、この胸のこわばりとも関係があります!脇のリンパ節の周辺もこわばらせ、老廃物や水分が停滞して太くなったり、たるんだりするのです。
胸の中央やみぞおちをグーの手をつくり、ぐりぐりと押しながらほぐしてあげると、停滞感がとれてスッキリします。ぜひやってみてください!

  • 水科 江利子(みずしな えりこ)

■一般社団法人 セルフアドヴァンス協会 代表理事
■ieスタジオ 代表
■加圧トレーニング、骨盤調整、健康体操指導、整体、コーチ、パフォーマンス学など多岐に渡る心身の資格所有

保育士を経験後、2015年、誰もが素晴らしい存在である!を実証すべく、自分で自分を癒し高めるサポートとして一般社団法人セルフアドヴァンス協会を設立。
自身の拠点でもあり、貸スタジオとしても運営するieスタジオ(新潟県三条市仲之町2-14)では、美と健康のレッスンを中心に様々なイベントが開催されている。