子育て&ワーク

子どもにイライラしたときにチャンレンジしたいこと

2020.02.20

1月から3月までは、何かと忙しく過ごしていませんか?『一月いぬる二月逃げる三月去る』ということわざがあります。お正月から三月までの間、行事が多く、アッと言う間に過ぎてしまう事を言ったものです。
実際に、この時期はふと気がつくと、「あれ?もうこんなに日が経っている!」なんて思うことも。行動も、気持ち的にも慌ただしく過ごしていることが多いように思います。

こんな時、思い出すエピソードがあります。仕事と子育ての両立に余裕のないイライラママを卒業したいと私の子育て講座に参加されたAさん。
Aさんには小学校2年生の娘さんが一人いらっしゃいました。
忙しいと、ゆっくり話を聴いてあげる前に、つい口うるさくガミガミ怒鳴ったり、冷たい態度になってしまうそうで、「娘に申し訳ないと思いながらも、自分の気持ちもいっぱいいっぱいで、謝るとか、寄り添うとか、分かっていてもできないんです!」と泣きながらおっしゃいました。

その日の講座は「黙ってみる!」がテーマでした。
例えば、小さな子どもがつい目を離したすきに、いたずらをして水の入ったコップをテーブルで倒してしまった時、あなたはどうしますか?

多くのママは、「もうっ!」と怒ってしまったり、「早く拭いて!」とすぐ指示を出したり、怒りながら自分で拭いてしまったり、そんなシーンが目に浮かびます。
忙しかったり疲れている時にそんな事態になったら、もっと感情は爆発しそうですよね。
でもそんな時に、“ちょっとだけ黙ってみる”もしくは一言「あら!」とだけ言って、そのあとは子どもの様子を見守ってみてください。

その結果、「驚きました。自分で拭いたんです。できないと思っていたけれど、ちゃんとできるんですね。」
「ごめんなさいって言いながら、お手伝いしてくれました。」とか「意外とできる子どもの姿に感動する」
と言うママが多いのです。中には、「ごめんなさい!ごめんなさい!怒らないで!と泣きながら私を見る子どもの姿を見て、いかに自分がすぐ怒ってしまっていたかを知りました」と言う感想も。

そんな講座での学びを終えて、Aさんに起こったエピソード。
娘の門限は17:00。これまでは門限を必ず守っていて、しかもその日は、早めに宿題を終わらせ、娘が行きたかったアイスクリーム屋さんへ行く約束だったのですが、帰ってこない。
時計は18:00になりそうで、さすがに友達の家に連絡を取ろうとして居た時、「ただいま」と半べそかきながら、帰って来た娘。

Aさんは怒る気満々で玄関に向かう途中で ハッとしました!今日講座で学んだ「黙って、寄り添ってみること」を実践したのだそう。つい怒りたくなる気持ちをグッと抑えて。
いつも怒られている娘は、黙って自分の言い訳を笑顔で聴いているお母さんの様子に驚きながらも、友達のお母さんが手作りのクッキーを焼いてくれて断れずに食べていて時間が遅れたこと。アイスクリーム屋さんに行く約束は覚えていて急いで走って帰って来たことを話してくれました。
一生懸命話してくれる姿に、自然と「そっか、優しい気持ちでそのクッキー食べて来たんだね。」「約束もちゃんと覚えてたんだね。」娘の言葉を繰り返していたそうです。

その夜、Aさんの娘さんはご機嫌で、お風呂上りに鼻歌を歌いながら、コミカルなダンスをし、寝る時には「ママと手をつないでいい?」「明日は学校で〇〇を頑張るね!」など楽しそうに話しながら寝たそうで、そんな様子をAさんは楽しそうに話してくれました。

私たちは、「分かってもらっている」「受け容れてもらっている」という満たされた感覚がいっぱいになると、溢れる想いが元気となって表現されてゆくのでしょうね。自分を満たすこと。忙しい時ほど、立ち止まってみてくださいね。

ワンポイントカラダケア【ホッと安心するケア】

余裕が無いと、固まる人間の身体の部位ってあるんですよ。
怒っている時は、本当に鬼の2本の角の様に頭部が硬くなったり、立腹と書くように、お腹も硬くなります。イライラすると、アキレス腱なども硬くなるのです。
余裕がない!胸が詰まる!不安がいっぱい!と言う時は胸が硬くなっています。
そんな時は鎖骨の中央下あたりから胸の真ん中まで擦ったり、肩甲骨の間を緩めると、ホッと安心できます。自律神経も整って、心にも身体にも活気が出てきますよ。

  • 水科 江利子(みずしな えりこ)

■一般社団法人 セルフアドヴァンス協会 代表理事
■ieスタジオ 代表
■加圧トレーニング、骨盤調整、健康体操指導、整体、コーチ、パフォーマンス学など多岐に渡る心身の資格所有

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