子育て&ワーク

親の決めつけが子どもに影響することも?

2019.11.20

うちの子ってどんな子?

子育ての心配事は数えたらキリがありませんが、「周りの子と違う」と感じる行動が見えると心配はより大きくなるもの。
そんな時、すぐに医療機関に診て頂くことも大切ですが、ぜひAさんのお話を参考にしていただきたいです。

もしかして発達障害?

じっとできない子供

先日、3歳(男の子)1歳(女の子)の2人のお子さんを連れたパート勤務の若いママAさんからこんな相談がありました。「上のお兄ちゃんが発達障害なのでは?医療機関で診てもらった方が良いのでは?と言われたんです。とにかく落ち着きがなく、ジッとしていられない子。私も保育園に預けていても気がかりで、仕事に集中できません。」そんな立ち話をしている間にも、彼は建物から飛び出し、連れ戻してもあっちこっちと建物内を走り回っています。

それって「決めつけている」のかも

子育ての悩みを相談

しかしAさんのお話しを伺う中で、気になることを発見しました。「本当にこの子は、ジッとしていられなくて、困った子なんです!」というAさん。子どもに対して、強く決めつけた発言がありました。
私たちは、幼い頃に言われた事に対して「自分はこうなんだ!」と思い込むことも多いのです。それがセルフイメージとなって、無意識にそういう人間として生きようとします。

原始反射の統合

赤ちゃんとママ

“原始反射”という赤ちゃん独特の行動があります。これは胎児から乳幼児の時に反射的な「動き」を通して、生きる土台となる身体機能や情緒などを育てるための行動のことで、人間が発達するプロセスのひとつです。人間の神秘ですね。 この反射は、時期になると発現して、そして脳と統合して、その反射(動き)を卒業するように、また次の段階へ向かいます。
有名なのが「モロー反射」です。赤ちゃんは、突然大きな音がすると、パッと両手両足を広げて、ゆっくり戻る動きをします。これは、ストレスへの防御反応としてだったり、呼吸筋を鍛えたり、体幹と手足の動きのコーディネーションを発達させるために反射的に動いているのです。

ところが、何らかの理由でこの統合がうまくいかないまま成長し、反射が残ったままになる場合があります。それでも日常生活にあまり影響しないものもあれば、その反射が日常の生きづらさに現れることがあります。大きな音にとても過敏だったり、落ち着きがなくて動き回ったり・・・。本人はそうしたくてそうしている訳では無くてもそのような行動に出てしまうケースもあるのです。

走り回る3歳の男の子を見ていると、少しクニャクニャした走り方です。私は彼を呼んで、体幹と手足のバランスをとるのに良いと言われている綱引きを、持っていたタオルハンカチでやってみました!
ほんの2・3回、綱引きをして遊ぶと、次第に彼は落ち着き、そばにあった遊具で妹とニコニコと遊び始めたのです。Aさんは驚き、少し涙ぐみながら「この子を決めつけていたのは私だったんですね。」と言いました。そうかも知れないし、そうでないかも知れません。大人も、何かのストレスで、こういった状態になったりします。

難しく考えすぎないで

ママと子供

子育てと仕事、家事など、忙しい毎日。ついつい心配事は、親が決めつけてしまい、事態を難しい方向へ向かわせて更にストレスとなることも多々あります。そんな時こそ、少し立ち止まって大きな視点でいろいろな方の声を聴いてみるのも、安心して仕事・子育てを楽しむ秘訣ですよ。

ワンポイントカラダケア【代謝を高め、ストレスにも強くなるために】

胸椎ストレッチ

ちょうど肘の高さ位の背骨を胸椎11番と言います。寒くなり身体が縮こまる11月。背中がガチガチだと代謝も上がらず、色んな事が気がかりとなってストレスフルになりやすくなります。この胸椎11番に弾力を持たせるには、息を吐きながら、両手を上に挙げた「伸び」をしましょう!
朝、起きた時の覚醒のために、眠る前の鎮静のために、日中は仕事に、家事に気合を入れるために!あくびも我慢せずにおもいっきり出しましょう。体も心もスッキリして、代謝アップで美味しい秋を楽しみましょう!

  • 水科 江利子(みずしな えりこ)

■一般社団法人 セルフアドヴァンス協会 代表理事
■ieスタジオ 代表
■加圧トレーニング、骨盤調整、健康体操指導、整体、コーチ、パフォーマンス学など多岐に渡る心身の資格所有

保育士を経験後、2015年、誰もが素晴らしい存在である!を実証すべく、自分で自分を癒し高めるサポートとして一般社団法人セルフアドヴァンス協会を設立。
自身の拠点でもあり、貸スタジオとしても運営するieスタジオ(新潟県三条市仲之町2-14)では、美と健康のレッスンを中心に様々なイベントが開催されている。